SSブログ

「富士学校」見学記 [お出掛け話]

大雨関係のお話が続き遅くなってしまいましたが、今回は先週7日月曜日の「速報」の詳細編となります。
今回の地元「自衛隊友の会?」の秋の研修旅行は、陸上自衛隊富士駐屯地。朝7時にバスに乗りスタート。
事前にもらったタイスケでは、駐屯地見学が「1100~1300」となっていたので、「いつもは大体10時からだけど、距離の関係で遅いのかな?」なんて思っていたのですが、到着後見かけた定型な見学スケジュールではこの時間設定がデフォルトな様子。
見学出来る時間やエリアの制約は、基地開放行事の方が長くて緩いかと思います。

行きは圏央道~中央道~富士周回道と言った行程で概ね予定通りの時間に到着し、まずは、史料館内のブリーフィングルームにて駐屯地概要の説明。

丁度到着直後の時間は、霧が濃くなって来て霧雨状態でした。晴天なら駐屯地の裏山?になる富士山がどんと見えるのですが、今回はとうとう一部しか見えませんでした・・・

この富士駐屯地は、有事の際の攻防のメインとなる3科な、普通科「歩兵」、特科「砲兵」、機甲科「騎兵」(「 」内は諸外国軍内での呼称)の相互協同に必要な知識、技能を修得するための「富士学校」を初めに、各科の教導隊や実験隊を併設し、「そうかえん」でお馴染みの広大な演習場を管理する大規模な駐屯地です。

ただし、スケールが大きい関係か限られた見学時間では施設の見学には足りないと見え、他の駐屯地見学ではサラッと廻る程度の史料館見学にかなりの時間が割かれていたりします。

正面から中に入ると、目の前にあるのが「三人像」。

何でも、富士学校の教育対象となる3職種協力して任務達成に当たる姿を表した像だとの説明でした。昭和59年作だそうでして、モデルは当時の富士学校所属生徒との事。

三人像の横を通り、ブリーフィングルームにて、まずは広報担当の方から駐屯地概要やメイン施設「富士学校」の説明等受けますが、去年の「そうかえん」の映像の方が多かったような印象が・・・続いて史料館の見学。

史料館は、「官軍」と呼ばれた明治時代から太平洋戦争終結までの旧軍パートと、「保安隊」設立から「自衛隊」に変わった創設期パート、現在パートと将来の計画パートがそれぞれ分かれて続くコーナー及び、旧軍の被服等を展示するコーナーなどで構成され、展示品数や規模は小さいながらも中々興味深い物でした。
毎度毎度ではありますが、ひまねね的印象に残った物を何点かご紹介・・・ちなみに、館内の撮影は可との事でしたが、旧軍被服パートは年代物の貴重な物が多々あるのでフラッシュ不可だったのと、あまりにも恐れ多い物ばかりだったので見学のみに留めたおいらです。

まずは、旧軍パートから。

上は89式中戦車の模型ですが、製作年代は書いていなかった物の実物を製作していた三菱重工で作られた物だそうです。
こちらは、勝手に呼称「西住戦車隊コーナー」に配置されていました。

お次は、黎明期パート。

保安隊は、当初江東区は越中島(えっちゅうじま)で産声を上げたとか・・・
おいら、昭和の終わり頃に就職して江東区の営業所に配属されましたが、全然知りませんでした。
下は、当時米軍から供与された銃器、M1カービン。

懐かしのTVドラマ、「コンバット」でヘンリー少尉が携えていた小銃。MGCのモデルガンが欲しかったんだよな~・・・当時のおいら。
保安隊創設にあたり、当初は米軍供与の銃器以外にも武装解除で集積されていた旧軍の小銃なども用いられたそうですが、旧軍銃器は太平洋戦争末期の精度が悪い物だった様で早々に用廃されたと聞いた事があります。

続いて現行期パートの展示で2つほど。

上は、64式対戦車誘導弾。
発射後、砲弾の後に付いた長い長いワイヤーで手元制御して目標に命中させる有線式の誘導弾。昔の「そうかえん」なんかではお馴染みだったので、記憶にある方もいらっしゃるのでは?

当時は「MAT」と略していた記憶があるのですが、説明板には「64ATM」の表記。
元々自衛隊内での呼称がATMで、MATは俗称だったのか定かではありませんが、語呂的にはMATの方が勇ましく思えるおいらは、ウルトラ世代であります。

もう一つは、装飾された戦車砲弾。

退役が進行中の、74式戦車の砲弾と戦車のエッチングプレートをまとめた物ですが、砲弾は通常覆われて携行される弾の中身の状態。
砲弾後の文字で行くと、「離脱装弾筒付翼安定徹甲弾」と言われる物。

余談ですが、この砲弾の製造は、家庭用エアコン著名メーカーのダイキン工業製だったりします。
こんなプレート、ダイキンさんで販売してたら買っちゃうかも・・・欲しいな~。

などと、駆け足で史料館見学をした後、全力ダッシュに近い状態での屋外展示装備の見学。

おいら的には、こちらでも幾ばくかの時間を割いて欲しかったのですが、広報班の方イチオシ?な10式戦車の説明で滞在時間は半減。


こちらはこちらで、試作型のドーザー付きと言う事もありちょっと銘板なんぞも収めて来ましたが、実は今回の見学で一番じっくり見たかったのは、こちら。

M32戦車回収車。
自衛隊創世記の米軍からの供与品で、M4シャーマンがベースですが、鋳造車体の丸っこい形状がタマラナイのであります(ヲイヲイ)。
実は、勘違いをしていまして、初期型=鋳造、後期型=溶接車体だとずっと思っていましたが、生産工場で異なる車体が同時に作られていたと最近になって知ったひまねねだったりします。

数年前、日本でシャーマンの実物が見られる事が解り、色々調べていると、この丸いボディも戦車その物ではありませんが見られる事が解ったので、常々見に行きたいと思っておりました。

今回は、時間が無いのと狙ったかの様に降りが強くなった雨でバタバタしましたが、とりあえずこちらはぐるりと一回り「ぱしゃぱしゃ」。




その他もじっくり見学したかったのですが、時間も押して来ているので最後に通常のシャーマンを1カット収めて撤収。

初期型車体ベースの回収車と、後期型?なイージーエイトのサイズ差も実感できたのは短い時間でしたが満足満足。
その後は、お約束?な部隊食を頂き、購買でお土産タイム。今回頂いた昼食は、こんな構成でした。

何かの記念日などに催される、中隊希望メニューの日に当たった様でして、この日は「特教3中隊希望/誕生日献立」なメニュー。
カロリーは、白米で1252㌔カロリーとの事。

この日、おいらは何だかお腹が空いていて「もうちょっとご飯を多目によそって置けば良かった」だったのですが、平均年齢の高いツアー参加者はちょっともてあまし気味なボリュームだった事を書き添えておきます。お味の方も中々な物でした。

購買(ファミマ)でお土産タイムも終り、帰路へ。
個人で行く開放行事と違い、時間制約があったり団体行動時間決めな今回の基地見学でしたが、どちらも一長一短。
機会があれば、今後もこの手の見学ツアーは参加するつもりであります。

今回、同道された地本の方には、「施設学校」見学の希望を話しましたが・・・すぐは無いだろうな~。


おまけ


最後に寄った購買のある厚生センター内での光景。

先ほど見て来た、M32回収車の模型が展示されているのを目撃。模型前の看板もリアルに再現された富士学校仕様。
フルスクラッチなのか既販品のキットで作られたのかは定かではありませんが、こんな目立つ所に飾られている所を見ると、駐屯地内にもM32萌えな層が存在する様子?


おまけその2

今回乗ったバスは、地元では「しんちゃんバス」で知られる春日部観光バスでした。

今回のバスはちょっと小さめなので、ラッピングはしんちゃんだけでしたが、大型サイズだとその他キャラが色々ラッピングされていたりします。

勝手にラッピングしているのでは無く、窓枠に文字が書かれている様に関係各所公認のラッピングであります~。



おまけその3

御殿場インターから高速に乗る前にこんな所へ立ち寄りましたが、「アウトレットモール」とは言え、元々の単価が高いお店ばかりなので、こちらは駆け足で眺めて終りました・・・おいら。

ですが、バス駐車場はバブルはじけ始めたみたいですが、「爆買ツアー」的なバスで一杯!モール内も海外からの方が多かった。


速報でちらりと見せた、「火気消滅」はまた別記事にて後日ご紹介と致します・・・

nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。