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河口湖自動車博物館・飛行館の気になる脇役たち [飛行機]

先日行って来た、「河口湖自動車博物館」の飛行館にはメインとなる零戦のほかにも色々な機体やエンジンと小物が展示してありそれだけ見ていても飽きない。

大きな物の配置はあまり変わらないのだが、小物は時々場所が変わったり入れ替わったりするので目立つ所に置き直してあって気が付いたなんて物もある。

飛行館の零戦の機体は、様々なHP、ブログ等で紹介されているので、ここではひまねね的にちょっと興味を惹かれたものをご紹介。



まずは、入り口脇に置いてある「くろがね」の3輪トラック。良く見ると馬をかってショックに負担が掛らない様に手配されていた。







零戦21型の翼の下に置いてあった箱、横のラベルを見ると「栄」エンジンの分解用特殊工具を納める工具ケースだった。



ちょっと見づらいが、ケース横には「栄」と書かれたラベルが付いている。



こちらはちょっと離れたところに置いてあった「火星」エンジン用の特殊工具のケース。「火星」エンジンは爆撃機の一式陸攻や、迎撃機(当時の海軍では「局地戦闘機」と言っていた)の雷電等に使われていた。



「栄」用の工具と同じ様に横に「火星」と書かれたラベルが入っている。



この箱は上に何やら後から書かれた文字があったのでよく見てみると、「RABAUL」と書かれている。どうやら終戦後はラバウルで何かの物入れで使っていた様だ。



敵機の識別用?ポスター。こんなのあったっけ?なんて飛行機もあるが。



F-86セイバーの計器板、大戦機が主役のここでは戦後の機種の物は片隅にぽつんと置いてある。



一式陸攻の復元胴体の横に零戦のオリジナル機体の部分品が一まとめに置いてあった。「16」とマジックで書かれているが、16番フレームと言う事。場所的には垂直尾翼の部分、手前側に着艦フックが付くので結構頑丈に作られている。こういった残骸から寸法や形を割り出して機体は新製に近い物になっている。



上は昨年の公開時に単体で展示されていた「栄31型」



今年は、52型の機体に据え付けられていた。プロペラの根元のカバーの赤みがかっている所は、当時の部品を修正した物。こうやって再使用できる部分は再使用している。



こちらも昨年の展示。この計器板は今年は見当たらなかったので、恐らく52型に取り付けられたのではないかと思う。「青竹色」って今でも使われているのに去年はびっくりしました。



この栄エンジンは、実働品。試運転してからすこし年月が経ってしまったので、アメリカに送り再調整をして21型に取り付けて運転をするとの事、残念ながら今年は間に合わないようだ。画像は以前撮影したもので、今年はまだこちらには戻って来ていなかった。

敗戦国の日本は、終戦後連合軍により殆どの軍用機は廃棄処分、設計図等は旧日本軍の指示により焼却等されてしまっているのが現状。そんな中で、本体復元に留まらず当時の様々な物を収集し、公開している原田氏には頭が下がります。

是非一度皆さんも足を運んで見てください。ただし8月のみの限定公開なので、ご注意。


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コメント 4

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豊田市のシーサー

はじめまして。早速今年の展示に行かれたのですね。
羨ましいです。
飛行舘では今年は冊子とDVDを購入しようと思います。
自動車館はあまり変わらないのでしょうか?
by 豊田市のシーサー (2008-08-06 23:30) 

ひまねね

豊田市のシーサー さま、はじめまして。
残念ながらこの記事は昨年の訪問時の物です、今年は5日に行こうと計画していたのですが悪天候のため順延しました。
私も今年はDVDを楽しみにしているのですが・・・ちなみに自動車館は一度も足を踏み入れていなかったりします。
by ひまねね (2008-08-07 08:03) 

豊田市のシーサー

こんにちは。
申し訳ありませんでした。書いてから
気がついてしましました。
必ず行きたいです。
by 豊田市のシーサー (2008-08-07 21:47) 

豊田市のシーサー

こんにちは。
申し訳ありませんでした。書いてから
気がついてしまいました。
必ず行きたいです。
by 豊田市のシーサー (2008-08-07 21:47) 

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